2002 サンセール ロゼ
私の好きなロワールのサンセールで、しかもロゼのハーフです。このジットンという造り手はなかなかにいい造り手で、どのタイプもうまく造っています。色合いは、2002年ということもあってわずかに煉瓦色の見えるオレンジ系のロゼカラー。香りは少し熟成香の入ったマーマレードのような香り。味わいは、柔らかな酸味とロゼらしいわずかな渋味がチャーミングです。全体的に熟成したサンセールのロゼのイメージどおりの味わいでした。しかし!久しぶりにソムリエとしてお怒りです!
最近は、中華料理店でもワインを置くようになりましたねぇ。私は、紹興酒なども飲みますからいろいろ選択範囲が増えてうれしく思います。ワインの管理などは、マニュアル化されているのか問題もありません。ただ、今回の2002年サンセール・ロゼ・ハーフは、いただけません。現在、同じワインでリリースされている最新ヴィンテージは2007年です。だとするとこのワインは、少なくとも4年は寝かされていたわけで、しかもハーフボトルですから熟成は早く進みます。テイスティングコメントにもあったように結構熟成したイメージになっています。ワインバーで飲むのなら、これはこれなりに面白いワインだねぇですが・・・これがホテルの中華料理店で出てきたとなると話は別です。サンセールのロゼは爽やかでキレがよく、油を多用した中華料理によく合うというのが身上です。ですから2002年のサンセール・ロゼのハーフは、ありえないわけです。リストにはヴィンテージは入っていませんでしたし、細かくチェックするのも大人気ないのでしませんでした。痛んでいるわけでもなく、文句はいいませんでした。私の想像では、そこそこの量を仕入れたけど売れずに長年残っていたということなんだろうなぁと結論付けたのでした。私がソムリエをしていれば、絶対にこんなワインは出さないぞ!と思ったワインでした。
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