今日は、七夕ですね!(本来は棚機と書いて、お盆の行事で、七日の夕方に精霊の棚を安置するのが慣わしだったからだそうです)でも、今夜も星空を望むのは難しいようです。そこで、御存知の伝説のお話を少しだけ。昔々、とても働き者の牛飼いの男と機織の娘がいました。その二人が夫婦になったところ、二人は一緒の時間があまりに楽しくて、働くことをやめてしまいました。それを知った天帝様がとてもお怒りになり、天の川で二人を隔ててしまいました。離れ離れになった二人がとても悲しむのを見て、さすがの天帝様も可哀想に思い、一年に一度だけ再会させてあげようということで、七夕の日だけ逢えることになりました。ですから、愛する夫婦が一年に一度だけ再会できる心待ちの日です(週に一度くらい逢わせてあげればいいのにねぇ)。
ではここで、少し科学的なデータの七夕にちなんだ星空の話。牽牛星は鷲座α星の0.8等星アルタイルで、地球からは16.8光年の距離。織女星は琴座α星の0等星ヴェガで、地球からは25.3光年の距離。白鳥座α星の1.2等星デネブと共に夏の大三角形として輝いています。少なくとも8.5光年(角度があるので単純に引き算しただけで直接距離ではありません)は離れているので、二人が逢うのはワープ航法のできる宇宙船でもないと大変そうですねぇ。ちなみに東京の夜空が晴れて天の川が見える確率ですが、本来の旧暦では53%、現在の新暦では梅雨のお陰で26%と昔よりも逢える確率は半分くらいになってしまいました。実際には晴れても周りが明るいので天の川はほぼ見ることができず、なんとかアルタイルやヴェガを見ることができるだけです。今日の七夕の夜に降る雨は、催涙雨(さいるいう)とか洒涙雨(さいるいう)と表現し、逢えない二人の涙とされています。 ただ、私が思うには、雲の上で二人はちゃんと逢っているはずで、雨が降っても見えないだけで大丈夫だと思います。それに、なにも年に一度の愛し合う二人の逢瀬を皆で覗かなくてもいいのに・・・そっとしておいてあげましょうよ。
さて、せっかくですからワインもロマンティックな逸話を持つシャトー・カロン・セギュールです。フランス、ボルドー、メドック地区のサンテステフ村、61シャトーの格付け第三級の赤ワインです。わが心カロンにあり!ハートのエチケットが、心と想いが詰まったワインであると語っています。このまだ若さが残る2006年のお味はいかがでしょう。色合いは、濃い紫色の強く残るルビーカラー。香りは、わずかに青さのニュアンスがあるものの、豊かな黒い果実の香りとカカオの香り。味わいは、まだ粗さの残るタンニンの渋味と樽の苦味。豊かな酸味もありサンテステフの硬いイメージがしっかりあります。もう少し時が経つと淑やかでもっと優しくなると思われます。このカロン・セギュールは、カロン・セギュールとしての感性を持ったワインだと思うのですが・・・私にはとても素敵な想いの込められた心のこもったハートのワインです。このワインは、愛し合う二人でゆっくりと楽しんではいかがでしょう。
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