2001 セミヨン
先月は、偶然佐藤陽一さんのワインセミナーに連続で参加しました。一度目は、昔通った田崎真也ワインサロンで、アンドレアス・ラルソンさん(2007年世界最優秀ソムリエ)と、コルクとスクリューキャップの違い。二度目は、ソペクサ(フランス食品振興会)後援のヴァリュー・ボルドーについてでした。佐藤陽一さんのセミナーは、とても解り易く時折冗談なども交え、いつもなら眠くなるセミナーも最後まで興味を持って学ぶことができます。お店の営業のような佐藤さんのセミナーの後って、とってもマクシヴァンのディナーに行きたくなります。今回セミナーの主題になったコルクとスクリューキャップの問題は、ワイン業界ではまだまだ結論が出ない大きな問題です。コルクは、伝統的に安定した評価を持っていて輸送にも強いのですが、ブショネという欠点があり約10%の損失を見込まなければいけません。スクリューキャップは、密閉性が高くブショネの問題はないものの、スクリューキャップへのショックによる変形後の液漏れやコルク分の容量増加(20ml以上で侮れない量)に経年のデータがまだ少なく耐久性などに対する信頼感に不安が残る。ボトルの問題と共に結論が出るまで時間がかかりそうです。
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セミナーで使用した2001年ピーター・レーマン、バロッサ・リザーヴ・セミヨンのスクリューキャップです。色合いは、輝くイエローカラー。香りは、カリンのような黄色い果実の香り。アナナスのような熟した果実のイメージにミネラルの香りも感じられる。味わいは、収斂性のある酸味が豊かで、甘さはほとんど感じられません。苦味もありキレが良くドライな味わいでした。塩と胡椒で味をつけた白身魚のグリルなんかに良く合いそうです。このセミヨンという品種は、フランスのボルドーでは甘いワインのために栽培されていますが、オーストラリアでは甘くない食事に良く合うワインに仕立てられます。フランスでもセミヨンという品種の扱いを考えなければいけないかもしれません。
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どうでしょうねぇ・・・
私のグラスでは色の差があったように思いましたが、違うボトルでコメントしていた世界一と日本一は違いが判らなかったようです。
ボトルコンディションの差の範囲内かもしれませんね。
投稿: カオール | 2010年12月 1日 (水) 21時28分
こんにちは
ワインスクールで、たまたま、同じ年、同じ生産者のワインでコルクとスクリューがあったので、飲み比べたことがあります。NZのワインでちょうどコルクとスクリューの両方あったころ、きっと2007年くらいだった思います。
香りと味わいが確かに違ったのを、ソムリエさん仲間と一緒に感じました。コルクはやはりやわらかく、スクリューは果実感が強く出ていました。おもしろいなあ・・・と思いました
投稿: tom | 2010年12月 1日 (水) 21時21分
何度か行っていますが、いつも居てくれました。
サービスとしては、他にも素晴らしいソムリエさんはいますが、ゲストに対しての話し方はとても勉強になります。
理想のソムリエとして尊敬できる一人です。
投稿: カオール | 2010年12月 1日 (水) 20時53分
佐藤陽一さんとは1度しかお会いしたことないけれど、
大阪人特有の?フレンドリーさが大好き!!!
口調もやわらかくて、
マクシヴァンでもとっても丁寧に対応してくださるし♪
あぁーーー…
マクシヴァンのあのテーブルで優雅なディナーを楽しみたくなった☆
投稿: シャンパーニュ大好きっ子☆ | 2010年12月 1日 (水) 20時00分