NV グーズ ランビック
昨晩は、行きつけの浅草のカフェバーへ行ってきました。看板猫の銀ちゃん(本名?銀次親分)に会いに行くというのが主な目的?のようにも思えますが、お料理なんかも難しいものではなくて親しみやすい味わいでとても満足できます。ワインだけでなくウイスキーやビールもいろいろあって目移りするほどです。関東大震災と東京大空襲で焼け残った文化庁登録有形文化財の土蔵をアートスペースとして使用しているお店で、貸切や展覧会で入れない日もあったりします。落ち着いた雰囲気と優しい料理で穏やかに時間が流れていきます。ビールやワインを楽しんで、銀ちゃんと遊んでいるといつの間にか帰らなくてはいけない時間。良いお店と良いお酒と良いパートナーで、最高の時間でした。to be continued
浅草駅近くのギャラリーエフのHPhttp://www.gallery-ef.com/index.htm
ビールとカクテルの画像を[いろいろ]に掲載中です!
今回のビールは、味わいも説明もとても難しいビールです。簡単に言えば、大麦麦芽と小麦に古いホップを使い冬場に醸造される、ベルギーのブリュッセル近郊で造られている自然発酵のビールです。新しいホップを用いると苦味がついてしまうためにわざわざ古いホップを使用し、純粋培養された酵母を使うのではなく、昔から醸造所の天井や壁に住み着いている野生酵母に依存した醗酵をしています。冬に醸造するのは、野生酵母に依存しているので雑菌も多く高い温度だと腐敗してしまうからです。一年間通常の醗酵をさせたものを若いランビック、酢酸菌や乳酸菌など70種類を超える菌の助けを借りてさらに2~3年発酵させたものを老いたランビック。若いランビックと老いたランビックをブレンドしてシャンパーニュのように瓶内で発酵させてグーズ(若いものと老いたものをブレンドしたビールの事)が造られます。色合いは、濃いめのゴールドカラーで泡立ちはシャンパーニュのような細かく静かな泡立ち。最後には瓶内二次発酵の澱があるので白濁しわずかに茶色の塊のようなものが見えます。香りは、普通のビールと同じような爽快感のある香りに加えて、このビール特有の京漬物のすぐきのような香りに醸造酢のような香りも感じ取れます。味わいは、豊かな苦味、リンゴ酸のような爽やかな酸味と穏やかな乳酸のような酸味に醸造酢のような酸味、酵母の旨味もあり熟成したシャンパーニュのようなニュアンスも感じられます。エールタイプの特徴と上面醗酵のビールの特徴を併せ持ち、さらにシャトー・シャロン(フランスジュラ地方の白ワイン)のような味わいもあり、テイスティングコメントが非常に難しい複雑で心地よい味わいでした。
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urara 様
日本酒の醸造元では、今でも野生の天然酵母で造っているところがありますが、こんなに手間のかかるビールを造って採算が取れるのでしょうか?だから割高なのかもしれませんね。このビールのおかげで良い勉強ができました。
投稿: カオール | 2011年2月 4日 (金) 15時42分
なんかスゴーーーク難しいってゆーか、
奥の深~~~い珍しいビールだね!!!
投稿: urara | 2011年2月 4日 (金) 14時03分