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京都寺院編6 奈良県へも足を延ばして新緑を探しに。奈良へ行ったらやっぱり大好きな新薬師寺へ行きたくなります。お薬師さんと十二神将たちの懐に抱かれると心が洗われるような気がします。私とこの新薬師寺の仏様たちとの相性がいいんでしょうね。それにしてもここの十二神将たちは力強く存在感があり、私たちの過ちを糺してくれるように迫ってきます。飛鳥時代の彫像が存在するだけでも凄いことなのに、この迫力は素晴らしい!の一言です。何度でも逢いに行きたい仏様達です。to be continued
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京都でワイン6 私が最も美味しいと思ったシャンパーニュは、珍しくヴィンテージの入った1990年のローランペリエ・グランシエクルです。今回のシャンパーニュは、そのグランシエクルの最新版です。グランシエクルは、基本的に中心のヴィンテージに前後のヴィンテージを加えて造りますから例外を除いてNVです。色合いは、緑色の見える輝くゴールドカラー、泡立ちは穏やかに長く続きます。香りは、フレッシュなレモン果汁の香りと干した杏子の香り、ヴァニラのような樽の香りもわずかにあり、とても複雑です。味わいは、爽やかな酸味と柔らかな酸味、ほのかな苦味、旨味やコクのある深い味わい。何かに合わせてというよりも、単体で楽しみたいバランスの良い華やかで豊かなシャンパーニュでした。
京都寺院編5 京都は、毎週のようにサスペンスドラマの舞台になります。その中で刑事と犯人が対決する場面でよく使われるのが、南禅寺境内を通る琵琶湖疏水の水道橋です。疎水は、琵琶湖の水を大津市で取水し京都市東山区蹴上の発電所までの水路です。昔は、インクラインを通り大津と京都の間を水路でつなぎ舟での輸送に貢献していました。その後インクラインは廃止されましたが、琵琶湖の水は現在でも水力発電を行い、蹴上には浄水場もでき京都市内の上水道にも使われています。由緒正しい南禅寺の境内にあってもおかしくない位の優美な煉瓦造りの水路閣で、竣工から100年が過ぎた今でも結構な水量が高いところを流れています。サスペンスドラマでは、この場所で何人の犯人が捕まったんでしょうね?to be continued
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京都でワイン5 以前にもドサージュしていないブリュット・ゼロの完成度に驚いた造り手です。リリー・ラ・モンターニュ村の葡萄栽培の比率に近いシャルドネ47%、ピノムニエ33%、ピノノワール20%を使用して造られています。低温発酵、無清澄、無濾過、古樽で5年間熟成させています。ひたすら葡萄の力を引き出すことに専念して造られたシャンパーニュです。色合いは、緑色の見える輝くイエローカラー、泡立ちは賑やかで長く続きます。香りは、レモンやライムの果汁のような香りとバジルのようなフレッシュハーブの香り、ヴァニラのような樽の香りもあり、とても複雑です。味わいは、フレッシュで爽やかな酸味に凝縮した果実味、苦味や渋味もほのかに感じコクのある深い味わい。葡萄にこだわった華やかで豊かなシャンパーニュでした。
京都寺院編4 さらに空模様が怪しくなってきたので近場の南禅寺へ。門前の湯豆腐屋さんへは一度行った記憶がありますが、山門をくぐるのは初めてです。正式には瑞龍山太平興国南禅禅寺、御本尊は釈迦如来。六角堂から南禅寺につく間に雨は本降りになり、新緑がさらに鮮やかになったような気がします。三門に昇り、歌舞伎の楼門五三桐(さんもんごさんのきり)で、石川五右衛門が言った名台詞“絶景かな!絶景かな!”(実際には石川五右衛門没後の建築)も体験できました。国宝の方丈では、小堀遠州作の枯山水庭園“虎の子渡しの庭”に左甚五郎作の欄間に彫られた虎も観賞。禅寺の中で最高の格式をもつだけあって雄大で荘厳な雰囲気を持つお寺でした。to be continued
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京都でワイン4 2004年収穫のピノノワール100%のブラン・ド・ノワール。このワインの名前の2×oz(ドゥ フォワ オズ)とは、ワインを造るのに使ったのは葡萄果汁に含まれるグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)の二つの単糖類(フランス語で単糖をoseそれを発音記号にするとoz)で造り上げたので2×oz。門出のリキュールを加える時に多糖類スクロース(蔗糖)を使用していないと言う意味です。門出のリキュールの代わりにピノノワールの果汁を加えています。色合いは、特に過熟した葡萄を使用しているために輝くオレンジ色を帯びた濃いイエローカラー、泡立ちは賑やかで長く続きます。香りは、オレンジやパンプルムースの皮をコンフィにした香りとオレンジ色の薔薇のような香り、ミネラルや香木の香り。味わいは、凝縮した豊かな果実味、果皮からくる渋味もしっかり、華やかな酸味と広がりのある深い味わい。葡萄にこだわって造り上げた渾身のシャンパーニュといったところでしょうか。
京都寺院編3 三日目は、空模様が怪しいので近場を散策です。私が育った実家から歩いて10分位のところにあり、100回以上前を通っているのに入ったことが無く、最近になってパワースポットとして有名になった六角堂へ初めてお参りしました。正式には紫雲山頂法寺、御本尊の秘仏如意輪観音様がおられるお堂が正六角形なので六角堂です。池坊と言われる僧侶達が、如意輪観音様に代々美しく花を供えたことから“いけばな”がひろまったそうです。ちなみに面している通りは六角通り。京都の真中とも言われるへそ石もあります。京都っていたる所に由緒正しいものがあるんですねぇ・・・to be continued
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京都でワイン3 10年位前に行きつけの銀座のワインバーで、とても素晴らしいプイィ・フュメ“シレックス”を飲みました。今では数倍の価値が出て、おいそれとは飲めないワインになってしまいましたが、今回は、シレックスと同じ造り手のソーヴィニオン・ブラン100%のプイィ・フュメ。残念なことに当時の醸造家のディディエ・ダグノー氏は2008年に急逝され、息子のベンジャミン氏が後継者としての初醸造のワインです。色合いは、輝く濃いめのイエローカラー。香りは、レモンやライムのフレッシュな皮の香りと青リンゴの香り、高レベルのミネラルの香り。味わいは、凝縮した豊かな果実味、ミネラルの苦味もしっかり、フレッシュで爽やかな酸味でとても広がりのある味わい。久しぶりに素晴らしいプイィ・フュメを堪能できました。ところでこのエチケットの楽譜、演奏することが不可能に近いくらいの適当な楽譜、ただのデザインなんですね・・・
京都寺院編2 二日目は、京都の山科から山を一つ越えた滋賀県大津市へ。大津駅から遠くない長等山(ながらやま)の山腹にある長等山園城寺(ながらさん おんじょうじ)、境内に湧く霊泉が三天皇(天智、天武、持統)の産湯として使われたことから御井(みい)転じて通称三井寺。御本尊の弥勒菩薩様ももちろん素晴らしいのですが、今回の目的は桃山時代の建築物で国宝に指定され一般公開していない(事前に葉書で申し込み)光浄院客殿と勧学院客殿を案内付きでの拝観です。まずは光浄院、寝殿造りから書院造への過渡期にある建築物で、内部には狩野山楽筆の襖絵などの見所があり、観賞式池泉の庭園には、モリアオガエル(地域によっては天然記念物)の卵なども見られました。次は勧学院、学を勧める講学の場として初期書院造りの建築物。狩野光信の障壁画の美しさに目を奪われます。お坊さんがずっと付いて説明してくださって(実はいい加減な説明なんだろうなぁと思っていた)とっても嬉しく思いました。樹齢千年を超える天狗杉や金堂前からの琵琶湖の眺め等も印象に残り、初めての大津にもとっても満足でした。to be continued
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京都でワイン2 高品質で有名なドゥーツにも葡萄を出荷しているピエルソンのシャンパーニュ。ピノノワール100%、減農薬、低温発酵でジャック・セロスのアドバイスを受けて造られています。色合いは、オレンジ色の見える濃いめのイエローカラー、泡立ちは穏やかで良く溶け込んでいます。香りは、レモンやライムのコンフィの香り、切ったリンゴの香りにミネラルの香り。味わいは、しっかりしたボディに、フレッシュ感のある爽やかな酸味とマロラクティック醗酵した柔らかな酸味とのバランスが良く、ほのかな苦味と甘味も感じ、余韻には果実味が長く続きます。まだまだ若さが残る中に落ち着きがある飲み心地の良いシャンパーニュでした。
京都寺院編1 梅雨の頃、紫陽花の花が咲き始めた京都にゆっくりと行ってきました。結構蒸し暑くて体力が奪われそうな時期だったので、一日一か所だけ寺院を参拝して、美味しいお店にも・・・ 初日は、お馴染みの東寺へ。紫陽花も咲き始めた宝蔵、床板は金堂か羅城門の扉を使っているそうです。周りを蓮が植えられた堀に囲まれているために7月初旬は美しい蓮の花がいっぱいです。とにかく緑鮮やかな新緑が美しくて、見惚れてしまいます。金堂、講堂、食堂(じきどう)の中は、どこも外の蒸し暑さを忘れるようなひんやりした空間で、どの建物も一度は災害で焼失してはいますが、再建当時の木や土の香りがして、大きな仏様に守られているようなありがたい気分にさせていただきました。to be continued
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京都でワイン1 京都では、美味しいお店でいろいろ食べることができましたし、ホテルの部屋でも持込んだワインを楽しんできました。今回は、ポール・デテュンヌの2000年です。このメゾンの葡萄は高品質でヴーヴ・クリコのプレスティージュのグランダム用に使われているほど。色合いは、オレンジ色が見え始めた中庸のイエローカラーで、泡立ちは穏やかで良く溶け込んでいます。香りは、大輪の白い薔薇のような香りにフレッシュな白桃の香り、わずかにブリオッシュとミネラルの香り。味わいは、ヴィンテージの割にはフレッシュ感を残した爽やかな酸味が残り、ほのかな甘味と豊かなコクで広がりを感じます。余韻には、醗酵バターのような香りと心地よい酸味が長く続きます。シャルドネを多くして重すぎないように仕上げられているので、単独でも十分に楽しめますが、前菜から魚料理までゆっくりと楽しめそうなシャンパーニュでした。
私が大好きな水族館の一つアクアマリンふくしまが、3月の大震災の津波で壊滅状態になりました。それから4か月たった今月15日、アクアマリンふくしまの皆さんの努力により驚異的な速さで復興されました。どうしても夏の間には行きたいのですが・・・それまでは復興日記で我慢です。行くことができたらブログにしますね!
先日、ロワール委員会主催の女性消費者をターゲットにした“女性のためのロワールワイン ミニセミナーパーティー”に行ってきました。初心者向けのセミナーのあと、いくつかの料理(帆立貝の燻製 バターポン酢、鰆の西京焼き 酢取り茗荷、鯛と鮑の海水ゼリー、黒豚のリエット じゃが芋のピューレ添えetc)と共にロワールのワインを楽しむというものでした。立食ながら八芳園のシェフの料理に15種類くらいのロワールワインを試飲できて、なんと無料!ネットなどで募集し、抽選で当たれば(3倍以上の競争率だったそうです)参加できました。もちろん参加は女性に限られていますから、残念ながら私は立食時にワインを説明しながらサービスをする役でした。ロワールワインは、ボルドーワインやブルゴーニュワインに対して知名度が低いのですが、日本人にはなじみやすく、日本料理とのマリアージュが良いワインが多くあります。ロワールのワインは、もっと飲まれてもいいと思いました。私もアルザスやシャンパーニュと共にお勧めいたします!
バルザックの“谷間の百合”の舞台でもある、ロワールの古城めぐりでは欠かせない美しい城館のアゼ・ル・リドー。その名前をアペラシオンとして使うシュナンブラン100%で造られる辛口のワインです。見かけたことは二度ほどありますが、テイスティングは初めてと言う日本ではあまり馴染みのない白ワインです。色合いは、艶のある濃いめのイエローカラー。香りは、フレッシュなオレンジやグレープフルーツのジュースの香り、ハイビスカスやカモミール・ティーの香り、シュナンブラン特有の米を蒸した時の香り。味わいは、フレッシュな酸味にわずかに甘味を感じ、ボディのしっかりした印象を受けます。アフターフレーヴァーに柑橘類のような華やかさが残ります。試飲していただいてる時も評判がよく、素焼きの野菜を塩とオリーブオイルにレモンを添えて食べる時などにぴったりのような気がしました。
伊豆稲取番外編 伊豆稲取で自ら収穫したニューサマーオレンジと甘夏を使い、チャリティー・ワイン会のお土産にするためにマーマレードを作りました。見た目は良くないですが、十分に熟した果実をよく洗い、皮と果肉に分けます。皮は薄く切り、果汁を搾ります。皮の苦味を減らすために皮を一度茹でこぼします。その後、果汁と一緒に砂糖を加えて煮汁が透き通るまで煮詰めます。甘味や煮詰める硬さ(あまり煮詰めると冷えた時に固くなってしまいます)はお好みです。市販されているマーマレードは、皮を2~3回茹でこぼし、甘味のほかにペクチン(粘度を高めるため)、酸味料、香り付けのリキュールなどを加えます。でも、素材をそのまま味わいたかったので小細工なしの作り方で、おかげでフレッシュ感のある爽やかで甘味の少ないマーマレードが出来上がりました。小さな瓶に詰め、可愛い袋に入れてチャリティ・ワイン会にお越しいただいた方々にお土産としてプレゼント!(美味しかったかしら?)今朝も少量のバターと共にパンに乗せて食べましたけど、我ながら完璧なマーマレードでしたよ!
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チャリティ・ワイン会でのワイン達その7。チャリティ・ワイン会最後のワインは、フランス・ロワールの三大甘口ワインの一つのボンヌゾー(あとは、コトー・ド・レイヨンとカール・ド・ショーム)、私的にはコトー・ド・レイヨンの替わりにヴヴレ・モワルーだと思うのですが・・・(理由は、コトー・ド・レイヨン地区の中にボンヌゾーとカール・ド・ショームがある為です)色合いは、オレンジ色を基調とした深いイエローカラー、軽そうな澱が少し見られます。香りは、オレンジやポンカンをコンフィにしたような香り。糯米を蒸したような香り、わずかに貴腐菌の香りも感じます。味わいは、おだやかな酸味に爽やかな酸味、貴腐特有のほのかな苦味、何よりも豊かな甘味がデザートワインとしての本領を見せてくれています。このロワールで造られる貴腐ワイン達は、ボルドーの貴腐ワインとは違い、苦味が少なく酸味が豊かに残ります。私は、甘口ワインの中ではこのロワールの貴腐ワインが最も好きです。今回のチャリティ・ワイン会に使用したワインのエチケットは、ご希望があれば差し上げますのでご連絡ください。
今日は、土用の丑の日です。今年は8月2日に二度目の土用の丑の日があります。と言うことで、昨日先取りで鰻を食べてきました。最初はビールに小鉢。鰻の肝煮は初めてでした。蒲焼のタレで鰻の肝を煮た単純なものですが、肝の旨味が引き出されてビールにも冷酒にもピッタリです。先月、京都で関西風の鰻(近々始まる京都編に登場予定)を食べましたが、関東風の鰻は柔らかく旨味が穏やかなような感じがしました。肝吸いもついてとっても満足!これで夏バテはしなくて済みそうです。
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鰻重にはやっぱり日本酒ですよね!で、チャリティ・ワイン会でのワイン達は一回お休みです。ソムリエであるからこそ、鰻に最も合うと判断するのが日本酒です。無理にワインを合わせるよりも時期的にも良く冷えた純米酒が良いですね!色合いは、艶のあるオレンジ系の極淡いイエローカラー。香りは、柔らかな吟醸香と水の香り。味わいは、ほのかな甘味に穏やかな酸味、日本酒度も高くキレもあります。純米酒なので旨味がしっかりあり、鰻の蒲焼の味わいに溶け込むような最高のマリアージュでした。
チャリティ・ワイン会の打ち合わせに行く前に銀杏丘八幡宮へ行き、茅輪神事を体験してきました。茅輪神事は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が、貧しい蘇民将来にもてなされたお礼に“茅で輪を作り腰につけていると悪い病気が流行っても無事ですよ”と教えてもらったという逸話から始まった神事です。茅(ち)は、茅萱(ちがや)、菅(すげ)、薄(すすき)の事で、今では大きな茅の輪をくぐることで夏越の祓えの行事になっています。この茅の輪くぐりには作法があり、くぐって右に周り、くぐって左に回り、くぐって右に回り、最後にもう一度くぐって神前へ参ります。これで半年分の穢れが払えたので、あと半年元気で過ごせますように!
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チャリティ・ワイン会でのワイン達その6。サプライズで用意をしていました赤ワインは、最近中国で大人気のシャトー・ラフィット・ロートシルト。中国バブルで世界中のシャトー・ラフィット・ロートシルトが中国に集まって、日本でも品薄のワインです。言わずと知れたフランスのボルドー、61シャトー最高峰の第一級に輝く赤ワイン。色合いは、エッジにオレンジ色の見え始めた濃いルビーカラーで澱はほとんどありません。香りは、始めは閉じていてインクのような香りでしたが、時間が経つとミュールやミルティーユのコンフィのような香り、乾いた杉の葉や伽羅や沈香の香り、わずかにヴァニラの香りも感じます。味わいは、落ち着いた渋味におだやかな酸味ほのかな苦味。1993年と葡萄の出来が良くなかったにもかかわらず、凝縮感もあるバランスの良い味わいでした。流石に五大シャトー!うまくまとまっています。ところで、このダメージの大きいエチケットは、某ホテル王の秘蔵のワイン?随分と長くワインセラーで寝かされていたから?だそうです。謎が残るワインですね!
オールド・ヴィンテージワインは、コルクも弱っていて脆くなっています。抜きにくいんですよ!今回のチャリティ・ワイン会用に用意したワインでも、3本が途中で切れてしまいました。ここで、ソムリエは慌てず次善の策を取れるので心配はありません(たまにはコルク屑が入りますが)。顔はにこやかな笑顔を保ちつつ、冷や汗をかきながらリカバーします。まれに簡単に抜けるコルクは、リコルク(瓶の中で目減りした分を足して再度コルクを打つこと)を疑わなければいけません。リコルクされるとワインは若返っている可能性があり、テイスティングコメントにも影響が出てきます。そんな状況を見極めるのもソムリエの仕事の一つです。
チャリティ・ワイン会でのワイン達その5。今回のメインは、フランス・ボルドー地方で造るシャトー・マグドレーヌのマグナムです。ボルドーの右岸のオーゾンヌの丘で最高のテロワールの中、メルロ90%カベルネフラン10%でサンテミリオンらしい繊細で上品なワインに仕上げられています。色合いは、オレンジ色の見える深いルビーカラーで澱も粒子の大きいものが多く見られます。香りは、最初は閉じていてインクのような香りがします。しばらく時間が経つと、熟成が進んでいるために枯葉や腐葉土の香りもしっかりあります。熟成感あふれる中にもミュールやミルティーユのジャムのような若さを感じる香りもあります。味わいは、渋味も角が取れて柔らかくしなやか、穏やかな酸味と豊かなコクが広がります。1959年だともっと熟成感があるはずですが、マグナムだと熟成が遅くて60年代後半のイメージを持っていました。久しぶりに歴史と伝統に彩られた名門のシャトーの真髄を垣間見たような気がします。
チャリティ・ワイン会用に用意したワインは、シャンパーニュ以外はどれも10年以上の熟成をしたワイン達で、現在持っているワインは1939年を筆頭に20年以上熟成したものも80本を超えます。このようなオールド・ヴィンテージ・ワインは、保存にとても気を使い、完璧とは言えないですがそれなりに良い保存ができているようです。今まで私のところで保存したワインには、明らかな劣化やブショネ(これはコルクに原因があり保存の問題ではありません)はほとんどなく安心してはいますが、時には劣化したコルクがワインの中に落ちていたことも・・・(発見した時はがっくりときます)。ヴィンテージという不確定要素を持ったワインとは一期一会、同じワインでも飲む度に毎回違う味わいで楽しませてくれるところが素敵ですね。
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チャリティ・ワイン会でのワイン達その4。今回のフランス・ジュラ地方で造るシャトー・シャロンは、ヴァン・ジョーヌ(黄色いワイン)と呼ばれ、樽で熟成させて造る時に目減りする分をあえて補充せずに産膜酵母を繁殖させてシェリー(ソレラシステムを使い同じように産膜酵母を発生させて造ります)と同じような香りがするワインです。色合いは、透明感のある枯葉色を感じさせるイエローカラーで細かい澱が少し。香りは、ドライナッツの香りや古漬けの漬物の香り、わずかに腐葉土やキノコの香りも感じ取れます。味わいは、複雑性のある酸味とほのかな苦味。アフターフレーヴァーにシェリーのようなヴァンジョーヌ特有の味わいが長く続きます。このワインは特殊な造り方に特殊な瓶(クラヴラン)、600ml(通常のワインは750ml)と味わいだけでなく全てが普通のワインとは違います。ソムリエ認定試験を受ける時に必ず知識として勉強しますが、実際に飲む機会はほとんどない珍しいワインです。
チャリティ・ワイン会では、私がワイン・オークション等で求めた素晴らしいワイン達を楽しんでもらえました。最近は参加することも少なくなりましたが、クリスティーズや国内のオークションに参加していました。ビットすることで金額がどんどん上がっていき、うっかりするととんでもない金額になったりします。その場の雰囲気で思わぬ価格に跳ね上がったところで落とす結果になる為、自分なりに最初から上限を決めておくのがコツかもしれません。そんな風に手に入れたワインを飲むのは少しだけ余分に美味しいような気がします。まだまだ、そんな素晴らしいワインがあるので、またこのような機会があればゆっくり楽しみたいと思います。
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チャリティ・ワイン会でのワイン達その3。私が生まれたのは1959年でフランスは葡萄の出来がとても良くグレートヴィンテージと言われています。その1959年のムルソー(ブルゴーニュ)で最良の畑シャルムです。色合いは、透明感のある枯葉色で細かい澱が少し。香りは、バタースカッチの香り、ポプリにしたようなオレンジの香り、わずかに伽羅の香りも感じ取れます。味わいは、おだやかな酸味とほのかな苦味。アフターフレーヴァーにキャラメルのような苦味が長く続きます。私が買ってから13年以上保存していたのに全くダメージを感じさせず、良い年にシャルムで採れたシャルドネを新樽で丁寧に醸造、ゆっくりと熟成させたそのままの味を体験することができ、50年を経てもまだ衰えない味わいにワインの偉大さを感じました。
ほおずき市を楽しんだ後、浅草寺の横を抜けて国際通りから上野付近までの合羽橋本通りで催されていた、下町七夕まつりにも行ってみました。仙台七夕まつりに似た、色鮮やかな笹飾りや大玉の竹飾りなどが通りにならび、演奏会やストリートパフォーマンスもあり、週末ということもあって結構な混みようでした。大震災の影響か例年よりも飾り付けは控えめだったそうですが、活気のある商店街のお祭りといった雰囲気。この下町七夕まつりで賑わう合羽橋本通りからは、ちょうどスカイツリーを望むことができ、完成間近の姿をカメラに収めようとしている人もたくさんいました(私もそのうちの一人)。
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チャリティ・ワイン会でのワイン達その2。2本目のマグナムボトルのアルザスワインです。東京ディズニーシー・マゼランズのワインリストにも載っていた、女性にはとても評判の良かったゲヴュルツトラミネールと同じ造り手(メイエ・フォンヌ)のピノグリを使ったワインです。色合いは、オレンジ色の見え始めた輝くイエローカラー。香りは、オレンジのコンフィやマリーゴールドの花のような香り、わずかにミネラルの香りも感じます。味わいは、おだやかな酸味に葡萄本来の甘みが魅力的で、ほのかな苦味も感じます。マグナムボトルなのでヴィンテージほどの熟成感は感じ取れませんでした。フレッシュ感のあるワインはここまでで、この後は程よく熟成したワインばかりが続きます。
先日のチャリティ・ワイン会の7月9日は、ほおずき市と下町七夕まつりの日でもあり浅草はとっても賑わっていました。少し早く出て、功徳日の浅草の浅草寺にお参りを。7月10日(近年9・10日両日が四万六千日の御縁日とされています)にお参りすると四万六千日参拝する御利益があるそうです。昔は薬草として使われていたほおずきを売るようにもなり、今ではほおずき市の開かれる日でもあります。境内には100軒近くのほおずきを売る露店が並び、緑鮮やかな中に紅いほおずきの鉢が所狭しと涼やかな音の奏でる風鈴と共に参拝客を待っていました。辺りにはほおずきの香りが漂い、初めての経験で暑さも忘れて見て歩きました。もちろん縁起物ですから自宅用に一鉢買いましたよ。
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チャリティ・ワイン会でのワイン達その1。ワイン会に参加していただいた方は10名様でしたので、持っていたマグナムボトル3本もラインナップ。まずはそのうちの一本のシャンパーニュです。猛暑の中お越しいただいた皆様を爽やかさのあるブラン・ド・ブランでお迎えしました。色合いは、輝くイエローカラーで泡立ちは穏やかで長く続きます。香りは、レモンやライムの皮の香りにミネラルの香りも感じます。味わいは、フレッシュで溌剌とした酸味が魅力的で、ほのかな甘味や苦味も感じます。このキュヴェは、シャルドネで有名なアヴィズ村の蔵元の特別品、ゴールドだけを使いオーケストラを描いた涼やかでゴージャスな透明シールのエチケット。乾杯の一杯としては最高の一本でした。
梅雨も明けて暑さも本番、こんな暑い日は、ロワールのワインが恋しくなります。実は今日の夜、ロワールワインのイベントでサービスをします。ロワールの美味しいワインの説明を聞きながら試飲をしていただくイベントです。すでに満席ですのでこれからというのは無理ですが、おつまみを楽しみながらロワールワインを楽しんで、しかも無料!良いですねぇ、私も参加したい!
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フランスのロワール地方で、シャンパーニュと同じ方式で造られています。品種は、ピノ・ドニス(別名シュナン・ノワール)100%、低温で発酵させ、一か月間シュール・リーしています。色合いは、輝く濃いめのオレンジ系ロゼカラーで、泡立ちは細かく長く続きます。香りは、オレンジの薔薇のような香り、オレンジのマーマレードのような香りにミネラルの香り。味わいは、溌剌とした酸味にほのかな甘味、渋味もわずかに感じます。軽やかさもあり、コクもある広がりのある味わいでした。
伊豆稲取編最終回 たった一泊の温泉旅行なのに楽しいことがいっぱいありました。東京駅を踊り子号で出発して、車内でお弁当にシャンパーニュ、旅館に着くなり目前の海岸で磯遊び、大きな露天風呂気分の部屋風呂にゆっくりつかり、贅沢な夕食と朝御飯に舌鼓、晴天の下暑いながらも楽しいみかん狩り、駅前では機械仕掛けで動く(手動ですが)金目鯛を動かし、かわづカーネーション園のカーネーションを買ったり、帰りの車内でも金目鯛のお弁当にビール・・・最初から最後までこんなに楽しさが凝縮した旅行は初めてでした。また行きたいなぁ!to be continued?
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フランスのブルゴーニュ地方の南に位置するマコネ地区でシャルドネを使って造られているサンヴェラン。知名度の低さ故かお手頃な価格で出回っている割にはレベルが高い産地のワインです。色合いは、オレンジ色の見える濃いめのイエローカラー。香りは、オレンジのマーマレードのような香りにミネラルの香り、わずかに樽の香りも感じます。味わいは、穏やかな酸味にほのかな甘味、渋味も感じますが、まとまりよりも厚みを感じ、もう少し酸味があればバランスが取れそうです。クリーム系のパスタなんかでしたら心地よく楽しめるはずです。
伊豆稲取編7 昼頃に旅館を出て、今回の目的の一つみかん狩りへ!伊豆では、盛夏を除いた一年中みかん狩り(収穫期の柑橘類)ができます。みかん園から旅館までお迎えが来て、みかん園が近づく頃には柑橘系の花の良い香りでむせ返るようでした。ちょうどこの時期は、主力のニューサマーオレンジと甘夏を自分で採ってその場で食べることができます。温州みかんの花と違い香りがとても刺激的で強く感じます。ワインの香りを柑橘系の花の香りで例えますが、カサブランカ(大形のユリの花)と同等の豪華で強い香りでした。柑橘類に限らず果実は、樹の南側で頂上近くの実が美味しくなります。今回のニューサマーオレンジはその傾向が顕著で、同じ木の実でも全く味が(特に甘みと香りが)違うことを体験できました。たくさんの蜜蜂がせっせと花の蜜を集めたりしていて、美味しいだけでなくのどかな時間が過ごせました。to be continued
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昔は魚貝に合うといわれていたシャブリ、でも日本に輸入されているシャブリのほとんどが樽の香りを持つプルミエクリュかグランクリュ。本当に魚貝に合うのは、輸入量が少なくお手頃価格のこのプティシャブリなんだけどなぁ・・・前回は残念ながらブショネで飲めなかったシャルロパンのプティシャブリ、今回は面目躍如とばかりに本領発揮していました。色合いは、輝く淡いイエローカラー。香りはグレープフルーツやレモンの皮の爽やかな香りにミネラルの香り、ミントなどのハーブの香りも感じます。味わいは、爽やかな酸味がしっかりと、ミネラルの苦味やほのかな甘味もあり、軽やかでも豊かな味わいでした。よく冷やして夏の暑いときに、シークワーサーやライムを搾ったフリュイ・ド・メールなんかと楽しむと最高でしょうね。
友猫の銀次親分曰く“昨日は盛り上がっていたようだったから、挨拶だけにしたよ。楽しそうだったなぁ、また来てね!”、賑やかだったので、出番が無くて少し残念そうでした。
チャリティワイン会にお越しいただいた皆様、昨日は、大変ありがとうございました。チャリティ・オークションは20000円で素敵なマダムが落札されて、チャリティも無事※東日本大震災で災害に会われた方々、※ギャラリーエフの土蔵修復費用、※野良猫募金、にそれぞれ20000円ずつ寄付することができました。ありがとうございました。
私からも一言、暑い中お越しいただきまして本当にありがとうございました。お久しぶりの方々ばかりで(3年ぶりくらいの方も)、楽しい時間でした。ワインも無事ブショネとかもなく、十分楽しんでいただけたかと思います。不手際もあったかもしれませんがお許しくださいませ。皆様本当にありがとうございました。心からお礼申し上げます。また、浅草にお立ち寄りの際にはカフェバーエフにも是非お越しくださいますよう宜しくお願いいたします。
友猫の銀次親分が、“今日だにゃぁ!待ちくたびれて眠いにゃあ。でも、ちゃーんと待ってるにゃあ!”と言っています。一つだけ銀次親分からの伝言が、抱っこはしないでほしいそうです。尻尾の辺りにウィークポイントがあり触られたくないそうですので気を付けてあげてください。それと歯がないので(口内炎がひどくて、病気の予防のために抜かれました)びっくりしないでくださいね。
今日のチャリティー・ワイン会の詳細は!
7月9日土曜日17時より
ワインは、私の秘蔵のワイン達!ちょっとやそっとで飲めないような凄いワインばかりを無償で提供!かかった経費以外は、全て寄付の予定です。
10名様で確定いたしました。ワインの予定は、
サプライズのびっくりワイン(あのホテル王秘蔵の?)も・・・
一つだけお断りが・・・なにぶん年季の入ったワイン達ですので、ブショネや劣化等はご容赦ください。
オークションも決定!(売上全てを寄付します)
伊豆稲取編6 美味しい夕食を食べ、いっぱいお風呂に入り、よく眠ったら、早起きして朝風呂、まるで小原庄助さんのようです。そして朝御飯、これまた凄くて、夕食として通用しそうなくらいの品数とヴォリュームの山海の珍味。なのに、金目鯛が食べたいと金目鯛の姿造りを特別に作ってもらいました。水揚げされたての金目鯛はとても美しく、皮付きのお刺身と湯引きした皮。旨味が強く歯応えのある身、金目鯛って本当に美味しいなぁ・・・to be continued
これが朝ごはん?の画像を[いろいろ]に掲載中です!
ピノノワール、ピノムニエ、シャルドネをそれぞれ3分の1ずつで白に仕立てます。2005年産が80%2004年産が20%。さらにピノノワールを8%加えて鮮やかなロゼカラーに仕上げます。ドサージュは10gと標準的。色合いは、鮮やかなピンク系のロゼカラーで泡立ちは穏やかで長く続きます。香りはグレープフルーツやオレンジの果汁のフレッシュな香りに、紅い薔薇の花のような濃厚な香りも感じます。味わいは、爽やかな酸味がしっかりとあり、豊かな果実味が広がりを演出。ほのかな渋味と苦味が複雑性を感じさせます。クリスマスに煮込み料理を楽しむようなときにピッタリのシャンパーニュです。
今宵は七夕、友猫の銀次親分もお行儀よく星を見ています。万葉集にも七夕の歌がたくさんあり、奈良時代の人々も織姫と彦星のお話が好きだったようです。
一年に 七日の夜のみ 逢ふ人の 恋も過ぎねば 夜は更けゆくも
詠み人は、柿本人麻呂。詠み方は、一年(ひととせ)に、七日(なぬか)の夜(よ)のみ、逢(あ)ふ人の、恋も過ぎねば、夜(よ)は更(ふ)けゆくも。私的に訳しますと、一年に一度、七夕の夜だけ逢える人と、恋もまだ尽きていないのに、もう夜が更けてしまいました。
とてもたおやかに過ぎる時間の中での燃えるような恋の話、はるかな時を過ぎた現代でも優しく切ない気持ちになりますね。私も七夕飾りを作って、ささやかにお願いしてみました。
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今日は七夕ですね。残念ながら関東の空は曇っていて星は見えません。恥ずかしがりの織姫と彦星は雲の上でラブラブのデートをするんでしょうね!ということで、伊豆稲取編はちょっとお休み。2年ぶりに七夕イベント中の東京ディズニーランドに行ってきました。舞浜駅からパークの入り口までは、まだ大震災の傷跡は残っていましたが、パーク内は元通りに整備されていて一安心。中に入ってすぐのワールドバザールの中央に大きなウィッシングプレイスがあり、ミッキー型の短冊に願い事を書いて飾ることができます。6時からのアフター6パスで入園して、れすとらん北斎で7月1日からのスペシャルメニュー七夕膳を食べました。れすとらん北斎には七夕の時しか行かないので七夕膳しか知らないのですが、なかなかにクオリティーが高くてちょっとびっくり。ちゃんと温かいものが温かく、冷たいものが冷たい状態で出てきて、味付けも統一感があり価格を考えると文句なしです。意外と美味しかった。TDL第1フード部(TDSは第2フード部)侮りがたし!満腹になった後はアトラクション、バズライトイヤーのアストロブラスター(10000点いかなかった)、プーさんのハニーハント(20分待ち、空いてた)、カリブの海賊(先週、映画の“パイレーツ オブ カリビアン 命の泉”を見たから)、ピーターパン 空の旅で満足して帰りました。やっぱりTDRはいいなぁ・・・
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価格の割に高品質なヴァンムスーを造り出すアルザスのクレマン・ダルザスです。エチケットも可愛いのですが、何よりも名前が“招き猫”です!当主のクリュールさんの弟さんが郵便関係のお仕事で日本に住んでいて、観光で日本に来た時に見た招き猫を気に入ってワインの名前にしたそうです。(他にも“優しい猫”と“不良の猫”がいて、そのうち登場するはずです)見た目や名前だけでなく内容もしっかりしていてヴィオディナミで生み出されるピノ・ブラン60%とオーセロワ40%をドサージュ3g/ℓで辛口に仕立てています。色合いは、輝くイエローカラーで泡立ちは賑やかに長く続きます。香りは、レモンやライムの皮の香りとほのかなミネラルの香り。味わいは、爽やかな酸味がしっかりとあり、果実味が豊かでジューシーに感じます。わずかに苦味もあり爽やかさだけでなく広がりも感じます。よく冷やして夏の暑いときに楽しみたいクレマンでした。
伊豆稲取編5 それにしても凄い料理の品数です。食材も50種類を超えて、日本人なら満足しない人はいないと言い切りたいくらい。地元で取れる魚貝類の鮮度が良くてとにかく美味!ちょっと可哀そうだけど柔らかくて美味しい鮑の踊り焼き、旨味の強い伊勢海老の刺身などなど。でも、さすがに伊豆稲取ですから鮮度の良い金目鯛が、刺身、煮付け、握り鮨、餡かけ、雑炊にと堪能できます。金目鯛は私にとっては珍しくない食材でしたが、ヴァリエーションの豊かさと旨さを初めて認識させてもらいました。to be continued
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ステンレスタンクでマロラクティック醗酵させたシャルドネが3分の2、大きな木樽でマロラクティック醗酵させていないシャルドネが3分の1で、ドサージュも1.2gと少なめ。2005年産が80%2004年産が20%。色合いは、淡いイエローカラーで泡立ちは穏やかで長く続きます。香りはグレープフルーツやオレンジの皮の爽やかな香りにミネラルの香り、白いユリの花の香りも感じます。味わいは、爽やかな酸味がしっかりとあり、華やかな果実味がチャーミングです。ほのかな苦味で引き締まった印象もあります。よく冷やして夏の暑いときに楽しむと最も美味しく楽しめそうです。
伊豆稲取編4 旅館の夕食は、基本的にどこの旅館も山海の珍味が満載で豪華絢爛です。一見、度を越した量のようにも思えますが、その非日常感が旅館に泊まる醍醐味の一つなのかもしれませんね。今回の旅館でも、目前に稲取港があるので特に海の幸があふれていて、食べきれないくらいの素晴らしいお料理で、見るだけでも満足感がありました。メニューには、“銀の栞 贅の旅”とあり、食前酒のニューサマー酒(ニューサマーオレンジの香りのするお酒)から始まり、前菜、刺身、凌ぎ、焼き物、中皿、煮物、酢の物、御飯、水菓子と、さすがの私も最後まで平らげることはできませんでした。to be continued
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ステンレスタンクでマロラクティック醗酵させたピノノワールが50%、大きな木樽でマロラクティック醗酵させていないピノムニエが50%でドサージュも1.2g/ℓと少なめ。2005年産が80%2004年産が20%。色合いは、濃いめのイエローカラーで泡立ちは穏やかで長く続きます。香りはグレープフルーツやオレンジの皮の香りと乳酸菌飲料の香りが共にします。味わいは、爽やかな酸味と穏やかな酸味がバランスよく感じ、ほのかな苦味とわずかに渋味を感じます。全体的に重めでしっかりした骨格に柔らかさが加わったイメージで、肉料理などにも良く合いそうです。
伊豆稲取編はちょっとお休み。今日から7月、早いものでもう半年過ぎました。昨日は夏越の祓え(なごしのはらえ)だったので、冷たいお抹茶でも点てて飲みたいなぁと思いたち、いつもの和菓子屋さんへ行ったのですが、水無月は売っていませんでした(確か去年も売っていなくて残念だった気がします)。お店の人にどうして作らないのか尋ねてみたら、水無月を食べる日なのはわかっているんですが、手間がかかる(外郎の生地は長時間蒸さなくてはできない)、大量に出来る(少量で作ることは難しい)、見た目が地味で人気がないという理由で作らないそうです。京都の和菓子屋さんには、夏場だといつでも売っているのになぁ。京都より東京は季節感が少ないように思うのは私だけでしょうか・・・?
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エチケットは、毎回スキャナーで読み込み、トリミングして、色の調整をして、サイズを小さくしてアップしています。今回のような箔の上に色を重ねたタイプは、とても編集しにくく見た目が悪くなってしまいます(銀箔の上に茶一色のプリントで林檎が生っている画です)。お見苦しいとは思いますが、お許しくださいませ。暑い日の昼下がりにはシードルが飲みたくなります。アルコール度数が低めで炭酸ガスの爽やかさがあり、ほっと和むような味わいを求めて買います。でも、残念ながらあまり希望通りの味だったことがありません。色合いは、濃いめの茶系のイエローカラーで泡立ちは穏やかに続きます。香りは、リンゴを切ってしばらく置いてあったような香り、鉄分を連想させるような香り。味わいは、爽やかな酸味にほのかな苦味、甘味はほとんどなくキレがあり、後味に鉄っぽいニュアンスが残ります。古典的な造り方のシードルそのものといった味わいでした。サイダーの元になった飲み物ですが、現在では似ても似つかない別の飲み物になっています。
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