1983 シャトー シャロン
チャリティ・ワイン会用に用意したワインは、シャンパーニュ以外はどれも10年以上の熟成をしたワイン達で、現在持っているワインは1939年を筆頭に20年以上熟成したものも80本を超えます。このようなオールド・ヴィンテージ・ワインは、保存にとても気を使い、完璧とは言えないですがそれなりに良い保存ができているようです。今まで私のところで保存したワインには、明らかな劣化やブショネ(これはコルクに原因があり保存の問題ではありません)はほとんどなく安心してはいますが、時には劣化したコルクがワインの中に落ちていたことも・・・(発見した時はがっくりときます)。ヴィンテージという不確定要素を持ったワインとは一期一会、同じワインでも飲む度に毎回違う味わいで楽しませてくれるところが素敵ですね。
チャリティ・ワイン会のワイン達2の画像を[いろいろ]に掲載中です!
チャリティ・ワイン会でのワイン達その4。今回のフランス・ジュラ地方で造るシャトー・シャロンは、ヴァン・ジョーヌ(黄色いワイン)と呼ばれ、樽で熟成させて造る時に目減りする分をあえて補充せずに産膜酵母を繁殖させてシェリー(ソレラシステムを使い同じように産膜酵母を発生させて造ります)と同じような香りがするワインです。色合いは、透明感のある枯葉色を感じさせるイエローカラーで細かい澱が少し。香りは、ドライナッツの香りや古漬けの漬物の香り、わずかに腐葉土やキノコの香りも感じ取れます。味わいは、複雑性のある酸味とほのかな苦味。アフターフレーヴァーにシェリーのようなヴァンジョーヌ特有の味わいが長く続きます。このワインは特殊な造り方に特殊な瓶(クラヴラン)、600ml(通常のワインは750ml)と味わいだけでなく全てが普通のワインとは違います。ソムリエ認定試験を受ける時に必ず知識として勉強しますが、実際に飲む機会はほとんどない珍しいワインです。
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