NV 白州10年
ワイナリーとディスティラリー編最終回 工場見学の後は、テイスティングタイム。滅多に味わえない原酒を6種類と実際に販売している白州12年と山崎12年(京都の大山崎にある山崎ディスティラリーで造られてます)を比較テイスティングします。最初に白州12年の水割りから、仕込にも使う南アルプスの天然水で濃くもなく薄くもなく割られた味わいは、ウイスキーの持つ味わいを余すことなく伝えてくれます。次に熟成に使用した樽の違う6種類の原酒、それぞれ味の違いがとても勉強になりました。その後、製品版の山崎12年と白州12年の性格の違いを比べます。重く深い味わいの山崎12年に対して、軽やかで華やかな味わいの白州12年、好みの差と言うよりも、シチュエーションによって変えてみたいと思いました。例えば、食事の時は白州12年の水割りかソーダ割で、食後のゆっくりした時間には山崎12年のストレートか水割りをというように楽しみたいですね。最後に白州12年のハイボールをいただきました。最初の水割りよりも軽やかでありながら香りを強く感じます。普段飲んでいる角瓶のハイボールと違い、柑橘類の香りの助けを借りるまでもない爽やかで華やかな味わいで締めくくり、楽しいテイスティングでした。
ひとつ面白い話を・・・最近流行のウイスキーに使うシェリー樽、以前はスペインのシェリー醸造所から用済みの樽を買っていたのですが、サントリーでは自社で買った新樽をシェリー醸造所に預けてシェリーを造らせた後、日本へ引き取って醸造に使います。この方法なら、良質な樽を安定して手に入れることができるんだそうです。ウイスキーも奥が深いですね、最初は行かなくても良いのにと思っていたディスティラリー見学ですが、とっても興味深く勉強になり行って良かったぁ!
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お土産に買ったミニチュアボトルの白州10年です。10年以上熟成した原酒をブレンドして造り上げたシングルモルトです。世界的にも、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンに次いで人気のあるジャパニーズウイスキーです。この白州のシリーズは、南アルプスの伏流水で仕込み、静かな森の澄みきった空気の中でゆっくりと熟成した豊かな味わいの原酒。環境と時間がとても大切なウイスキーでした。色合いは、淡いゴールドカラー。爽快感のあるフレッシュハーブの香りや柑橘系の皮の香りに穏やかなヴァニラの香りも感じます。味わいは、豊かなアルコールのボリューム感、控えめなコクとほのかな甘味を感じます。余韻にはわずかにピート香を感じ、ふくよかさが長く続きます。12年と比べると荒削りながら重みと華やかさを感じるウイスキーでした。白州12年との価格差を考えると白州10年はとってもお得に思いますよ!
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