NV 白州12年
ワイナリーとディスティラリー編5 季節を逃したくない記事が割り込んだので少し延びてしまったソムリエ協会の山梨ツアーの続きです。私の今回の目的はワイナリーと登美の丘の畑を見学することだったので、最後の白州ディスティラリーはおまけの様に思っていました。でも・・・
葡萄畑を見学後バスで移動した先は、サントリーの白州ディスティラリー、ウイスキーの造り方とテイスティングです。ワイナリーは随分見学しましたが、ウイスキーの醸造所は初めてです。まずは製造過程の見学。
1、原料の二条大麦に水を加え発芽させてから乾燥し麦芽を作ります。
2、麦芽を細かく破砕し温水を加え仕込槽で撹拌すると甘い麦汁になります。
3、麦汁を濾過し澄んだ麦汁にします。
4、澄んだ麦汁に酵母を加えて木製の発酵槽でアルコール発酵させ“もろみ”にします。
5、“もろみ”をポットスチルに移し2度蒸留すると原酒に。
6、できた原酒は色々なタイプの木樽に詰められ長い熟成の時を迎えます。
原料が原酒になるまでの期間は一週間程度で、熟成は10年を超えるものもたくさんあるそうです。ワインの醗酵には時間をかけますが樽での熟成は長くても3年、収穫後1~4年で出荷できます(特殊なワインはそれ以上の樽熟成を必要とします)。それに対してウイスキーは、醗酵は短時間ですが熟成期間がとても長く、ワインと比べてより熟成の環境が整っていないといけないのです。to be continued
[いろいろ]に“ディスティラリーで工場見学!”の画像を掲載中です。
白州のディスティラリーでテイスティングした製品版の白州12年です。12年とは12年間熟成したという意味ではなくて、12年以上熟成した原酒をブレンドして造り上げたものです。ホッグスヘッド樽の12年熟成をベースにピート香をつけたスモーキーな原酒とシェリー樽原酒を加えてふくよかさを出しています。色合いは、淡いゴールドカラー。針葉樹の若葉の香りや柑橘系の皮の香りのような爽やかな香りにしっかりしたピートの香り、ヴァニラの香りも感じます。味わいは、豊かなアルコールのボリューム感、ほのかな甘味とコクを感じドライでありながら旨味を感じます。余韻にはピート香が長く続き、水や炭酸水で割っても味わいが薄れることなく楽しむことができるウイスキーでした。
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