1993 ヴーヴクリコ ラ グランダム
梅雨の京都編その11 5日目、今回唯一しっかりと雨に降られた日。京都では、市街地は降っていなくても北山はいつも時雨れているって言いますからねぇ。京都バスで1時間かけて雨の大原三千院へ!着いた頃は弱い霧雨なので早く行きたかったのですが、相棒が参道に入ってすぐのお土産屋さんで引っかかり小一時間・・・おかげで山門につく頃には梅雨らしい本降りに、まぁ三千院と言えば苔が美しく雨が降った方がより映えるので良しとしましょう。
この大原の地は魚山と呼ばれ、日本での仏教音楽の天台声明の発祥地です。その魚山を源とする川が三千院の両脇を流れ、和楽の旋法にちなみ、呂川と律川と名付けたそうです。うまく発声できないことを“呂律が回らない”と言うのと同じ語源です。参道の横を流れる呂川にかかる楓の若葉は翠雨に濡れて艶を増し、都会の喧騒で渇いた心を潤して優しく癒してくれます。三千院の境内に入っても、慈雨に命を吹き込まれた草木が、淡く、濃く、深く、緑の波となり打ち寄せてきます。雨ならではの素晴らしい自然の息吹を堪能させていただきました!to be continued
[いろいろ]に“翠雨”“三千院1”“三千院2”“お地蔵さん”“あじさい苑”の画像を掲載中です。
NMプレスティージュの最後の1本、ヴーヴクリコのラ・グランダムです。ヴーヴクリコ社創立200年を記念して造られ始めた、“偉大な女性”という意味の名前です。色合いは、わずかに茶色を帯びたゴールドカラーで泡立ちは穏やかに長く続きます。香りは、京都の漬物すぐきの香り、ドライなオランジュやリンゴの香り、バターやナッツ、ミネラルの香り、20年近くの熟成による柔らかさを持った香りが支配的。味わいは、穏やかな酸味がしっかり、わずかな硬さを感じるものの全体的にふくよかさがあり奥行も感じます。余韻は心地よい苦味が長く続きます。ボルドーにとっては、小さな年でしたが、シャンパーニュはまぁまぁの収穫年、ほどよい熟成で今が飲み頃かもしれません。
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