2009 ムルソー
そろそろ京都では、五山の送り火も終わり、子供にとっては夢のような1~2日の地蔵盆の季節です。昔はどの町内にも子供がたくさんいて、道路を通行止めにして色々楽しいことをさせてもらって遊んでいました。最初にまとめてチケットが配られ、町内のあちこちに予定表が張り出されて、金魚すくい、綿飴、花火、映画、くじ引き、アイスクリーム、西瓜等々、2時間おきくらいに何かがあり、とっても楽しかった記憶が・・・現在でも中京区を中心にした町内には必ず小さなお地蔵さんが居て、子供達の安全や健康を願いお地蔵さんをお祀りする日です。色々な楽しいイベントの中には、数珠回しと言うものもあって、子供たちがお経を唱えながら、一人ずつ大きな数珠の玉を回す行事があります。今となっては、ドーナツ化現象で過疎化し、子供たちの声を聴くことはまれになってしまいました。京都の町に根ざした仏教とのふれあいだけでなく、近所の大人たちとのふれあう場がなくなってしまうのは大変寂しくもあり残念なことの様に思います。
オスピス・ド・ボーヌのワインは、教会に寄付された葡萄畑で栽培した葡萄をワインに仕立ててオークションにかけられたものです。日本の企業や個人でも落札は可能で最近は増えてきているようです。どのワインも水準以上の実力のある畑に、高い能力のあるドメーヌが仕立てたものばかりで価格的には少し高くなりますが、それなりに出来の良いワインとして安心して買うことができます。今回は、日本のインポーターが落札し、ブルゴーニュのロパンが仕立てたムルソーです。色合いは、輝くゴールドカラー。香りは、甘いヴァニラの香り、グレープフルーツのコンフィの香り、ミネラルの香り、良くできたムルソーの香りです。豊かな酸味、ほのかな甘味、わずかに渋味があり、心地よい苦味も感じます。アルコールのボリューム感やコク、奥深さも十分。新樽の比率が高くカラメルやヴァニラの風味が強く出ていますが、果実味も伴っているので好感が持てます。チキンのソテーやクリーム煮に最適な印象を持ちました。教会への寄付も含まれた価格としてなら十分に楽しめる白ワインだと思いました。
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kumiko 様
お帰りなさい!ですかね?
ナパのワイナリーの数は、近年まるで雨後の竹の子のようにたくさん出来て、アメリカンドリームの一つですね。日本に輸入されていないワインの方がはるかに多いようです。最近では色々な品種のトライも進み、バリエーションが増えて楽しかったと思います。羨ましい・・・
投稿: カオール | 2012年8月22日 (水) 23時55分
大文字焼きを見に行った友人が京都は暑かったと言ってました。
暑い中のワイン、つい冷やした白を思い浮かべますが。
もしくはまずはビールと言いそうです。
ナパバレーで見たこともないワインを堪能してきました。
世界は広いですね。
投稿: kumiko | 2012年8月22日 (水) 21時23分