白露
今日は二十四節気の第十五番の白露。「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」(暦便覧)、大気が冷えてきて、露ができ始める頃と言ったところでしょうか・・・まだまだ、昼間は暑くても朝になると涼風が時々どこかから吹いて、薄などの葉に朝露が玉になり遊んでいるのを見ると穏やかな気分になれます。次は秋分、秋の七草が咲きそろう頃、お月様のご機嫌も気になりますね!
白露と言えば、“紫式部が嫌いだけど歌の才能はある”と言わしめた和泉式部のこんな歌が後拾遺集にあります。
白露も 夢もこの世も まぼろしも
たとへていへば 久しかりけり
“白露、夢、現世、幻 そんな儚いひとときでも、あなたとの出逢いのひとときよりは長く感じられます”とでも訳しましょうか。言葉は穏やかですが、遊びのない燃えるような想いが隠されています。こんな儚いものの代表のような白露をみて詠んだのでしょうか?平安時代の都人の感性は素晴らしいですね。
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tutatyan 様
現代の人達は、自然を利用するのではなくコントロールしようとして、手痛い反撃を受けていますね。いつから人間は偉くなったんでしょう?
銀杏が生り始めたということは、二条城の北の街路樹の橡も実を付けているんでしょうねぇ!朝から和菓子屋さんが拾いに行く光景もそろそろ見られそうです。
投稿: カオール | 2012年9月11日 (火) 10時53分
(^_^)/おはよーございます
白露といえど、京都はまだまだ蒸し暑いです
私達は、暑いやら寒いやら、なんやかんや言いますが、
それでも季節は移っていて、日差しも柔らかくなり、吹く風も
時折涼やかさを運んできます
虫の声も、セミの声は時折しか聞こえなくなりました
静かに、自然の空気の中に入っていけば秋の気配がやっぱりあるんですね
昔の人は、離れることなく、近づきすぎることもなく、常に自然と共にあったのでしょう
京都の、東本願寺さんあたりのイチョウ並木に銀杏がなっているそうですよ
投稿: tutatyan | 2012年9月 8日 (土) 06時05分