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第1回ロワールワインセミナー その6 “わだえみワインスクール”でのロワールワインセミナー。ロワール地方には石灰岩地層をくりぬいて造られた洞窟のような天然のセラーがたくさんあり、いまだにオールドヴィンテージが時々リリースされます。元々酸がしっかりあり長い寿命を持つワインが多いのが特徴です。今回のサプライズワインは、私の生まれ年の1959年(私が生まれた頃はちょうど収穫後の醗酵中ですね)のアンジュ!リコルクもされていないこれぞ古酒、コルクを抜くのも慎重に・・・柔らかくなっていましたが無事に抜けて一安心、ワインの状態も悪くなさそうでもう一安心。さてそのお味は?
セミナーの解説部分は終わり、ブラッスリー・ボジョレーからも美味しい料理が届き、残りのワインを楽しみました。特に1959年のアンジュは好評で、私としてもとっても嬉しく思いました!さて、今回も楽しいセミナーになりましたでしょうか?
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ロワールワインセミナー6 今回のロワールワインセミナーは5種類のワインを試飲していただきました。最後はサプライズのアイテム、1959年のアンジュ。シュナンブランから造られる甘味と酸味のバランスが良い白ワインが、50年を超える熟成をしたものです。所有していた私でさえどんな味か甘いのか甘くないのかさえも不明なワイン。色合いは、濃い枯葉色、澱が少しあるものの透明感があり輝いています。香りは、シュナンブラン特有の糯米を蒸したような香りが少しはあるものの、カフェオレやミルクチョコレートのような香り、腐葉土の香りなど長期熟成した香りが支配的です。味わいは、穏やかな酸味が最初に感じられ、その後強すぎない甘味が優しく訪れます。後味にはわずかな苦味と共にキャラメルやコーヒーの様なニュアンスが長く続きます。合わせる料理は必要なく、このワインがゆっくりと過ごしてきた半世紀以上の時間を楽しみたいですね。久しぶりに上質の熟成を経たワインを堪能できました。私の秘蔵のワインもようやく味わってもらえて幸せですね!
第1回ロワールワインセミナー その5 “わだえみワインスクール”でのロワールワインセミナー。白、ロゼ、赤とロワール地方では多彩なワインを造っています。それだけでなく、甘いワインにも有名な銘柄があり、コトードレイヨン、ボンヌゾー、カール・ド・ショームのロワール三大甘口ワインに加えて、“不滅の寿命”を持つと言われるヴヴレなどの甘いタイプの白ワインがあります。どれも品種はシュナンブランを使い、貴腐だけでなく遅摘みの葡萄も使用して、ボルドーのソーテルヌのような強烈な甘味を特徴としているのではなく、ほどよく酸味を残しているので飲み飽きずに楽しめそうですね!to be continued
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ロワールワインセミナー5 今回のロワールワインセミナーは5種類のワインを試飲していただきました。その第5のアイテム、コトー・ド・レイヨン。シュナンブランから造られる甘味と酸味のバランスが良い白ワインです。色合いは、濃いめのゴールドカラーで粘着性はしっかりとあります。香りは、シュナンブラン特有の糯米を蒸したような香り、マンゴーやパイナップルをコンフィにしたような香り、わずかに貴腐の香りも感じ取れます。味わいは、爽やかな酸味と穏やかな酸味、それを上回る豊かな甘味が気持ちをリラックスさせます。ほのかな苦味がアクセントになり広がりと深さを感じ取れます。合わせる料理は、タルトタタンやナッツのタルト、フロマージュではロックフォールやフルムダンベールのようなブルーチーズとのマリアージュが良好です。ゆっくりとした時間に身をゆだねながら、良く冷やしたロワールの甘いワインを楽しむのは至福の時かもしれません。
第1回ロワールワインセミナー その4 “わだえみワインスクール”でのロワールワインセミナー。白やロゼが多いロワール地方でも赤ワインを造っています。有名なのは、カベルネフランを使ったシノンやソーミュール・シャンピニー、ピノノワールを使ったサンセールなど。冷涼な地域なのでコクや重さは控えめですが、熟成させることが可能な良質の赤ワインもあります。ロワール地方は本当に魅力的なワインが多くて、私も一度訪れてみたい場所の一つです。to be continued
ロワールワインセミナー4 今回のロワールワインセミナーは5種類のワインを試飲していただきました。その第4のアイテム、シノン。カベルネフランから造られる濃い色合いの香り豊かな赤ワインです。色合いは、紫色の見えるガーネットカラー。香りは、カベルネフラン特有の土の香りがしっかりあり、ミュールやミルティーユのコンフィのような濃厚な黒系ベリーの香りが豊かです。味わいは、穏やかな酸味に少し荒めのタンニン、わずかに苦味も感じます。合わせる料理は、郷土料理の鰻を赤ワインで煮込んだマトロットがマリアージュもぴったりです。日本的には、鰻を柳川仕立てにしてたれに赤ワインを加えれば、美味しいでしょうねぇ!
第1回ロワールワインセミナー その3 “わだえみワインスクール”でのロワールワインセミナー。私が好きなロワール川流域のヴァラエティに富んだワイン達、ヴァリエーションは、赤、白、ロゼ、スパークリング、貴腐と様々なタイプがあります。大別するとナント地区、アンジュ&ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、中央フランス地区の4地区に分けられます。ナント地区は、ロワールの河口からわずかに50kmほどにあり、ミュスカデを使った白ワインだけが造られています。アンジュ&ソーミュール地区は、花と芸術の都アンジェ市を中心にしたアンジュ地区とソーミュール城のあるソーミュール地区では、ロワール三大貴腐ワインのコトー・デュ・レイヨン、カール・ド・ショーム、ボンヌゾーなども造られています。フランスの庭園ともいわれるトゥーレーヌ地区では、ほとんどが単一品種で造られています。フランス王国の古都ブールジュ市を囲むようにある中央フランス地区は、ほとんどがソーヴィニオンブランから造られる白ワインです。to be continued
ロワールワインセミナー3 今回のロワールワインセミナーは5種類のワインを試飲していただきました。その第3のアイテム、サンセール・ロゼ。ピノノワールから造られる繊細な味わいを持つロゼワインです。色合いは、輝くサーモンロゼカラー。香りは、赤ワインの香りを思わせる、フランボワーズやスリーズのニュアンス、他にはアプリコットの香りも感じます。味わいは、穏やかな酸味に爽やかな酸味が加わり、ほのかな渋みと苦みも感じます。合わせる料理は、スモークサーモンやサーモンのムニエル、魚貝のワイン蒸しなどと一緒だと美味しく楽しめそうに思いました。
第1回ロワールワインセミナー その2 “わだえみワインスクール”でのロワールワインセミナー。私が得意とするところの、1050kmにも及ぶ長いロワール川流域のヴァラエティに富んだチャーミングなワイン達、ボルドーやブルゴーニュ、ローヌなどに比べると冷涼な地域なので酸味がしっかりしていたり、軽快な飲み口のワインがたくさんあります。いろいろな品種、グロロー(ロゼダンジュ)、カベルネソーヴィニオン(カベルネダンジュ)、カベルネフラン(シノン)、ミュスカデ(ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ)、シュナンブラン(ヴヴレ)、ソーヴィニオンブラン(プイィ・フュメ)、ピノノワール(サンセール・ロゼ)等々。今回のセミナーでも4品種が登場しました。to be continued
ロワールワインセミナー2 今回のロワールワインセミナーは5種類のワインを試飲していただきました。その第2のアイテム、サヴニエール・ロッシュ・オー・モワンヌ。爽やかさが特徴のロワール地方の中では、重めの白ワイン。フランス3大白ワインの一つサヴニエール・クレ・ド・セランに並ぶ秀逸なAOCです(フランス三大白ワインは、ロワールのクレ・ド・セランに加えて、ブルゴーニュのモンラッシェ、ローヌのシャトー・グリエ)。色合いは、濃いめのゴールドカラー。香りは、ビオディナミ特有の生ゴムや雑木林の土の香り(カブトムシの香りなんて言う表現がピッタリでした)、レモンやライムの果汁の香り、ミネラルの香りもしっかりあり、果実味はありながら熟成したニュアンスも感じられます。味わいは、穏やかな酸味が支配的で、わずかにフレッシュ感や甘味も感じます。広がりや奥行も十分にあり、余韻も長く評価が高いワインでした。生産者のニコラ・ジョリーはビオディナミの旗手で、私達には理解不能な考えで葡萄を栽培しているようです。何度かお会いしてお話は聞きましたが、やっぱり難しい話でした。合わせる料理は、焦がしバターを使った白身魚のムニエルやグルヌイユのフライなんかが美味しく楽しめそうに思いました。
第1回ロワールワインセミナー その1 現在私が所属している会社のグループでもある“わだえみワインスクール”でシャンパーニュセミナーに続くロワールワインセミナー。私が得意とする地域(シャンパーニュ、アルザス、ロワール)の一つです。1050kmにも及ぶ長いロワール川流域のロワール地方は古城めぐりで有名ですが、いろいろな品種、いろいろなタイプのワインが造られている大きなワイン産地です。ワイン初心者に解りやすいミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌやロゼダンジュ、ビオディナミの旗手が造るサヴニエール、不滅の寿命を誇る極甘のカール・ド・ショームやボンヌゾーなど、他の地方にはないヴァラエティ豊かなワインが揃っていてセミナーの講師の私もワクワクします!to be continued
ロワールワインセミナー1 今回のロワールワインセミナーは5種類のワインを試飲していただきました。その第1のアイテム、ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ。爽やかさが最大の特徴のこのワイン、もう一つのタイプのミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リーと共に日本にも大量に輸入されています。この名前、ミュスカデは品種、セーヴルとメーヌは県名(シュール・リーは澱の上)、わかってしまえば覚えるのも簡単ですね!色合いは、輝く淡い緑色を帯びたイエローカラー、時間が経つと発泡が見られます。香りは、レモンやライムの皮の香り、わずかにミネラルの香り、単純でありながら香りのボリュームは豊かです。味わいは、爽やかな酸味が支配的で、わずかに甘味や広がりも感じます。シュール・リーをしなかったのは、する必要はなかったからなのかもしれません。スモークサーモンやエビを使ったアミューズなどとのマリアージュが良さそうです。また、外でサンドイッチなどのランチタイムに氷を入れたりして飲むのも楽しそうです。
昨日は、“わだえみワインスクール”にて、ロワールワインセミナーの講師をしました。ロワール地方の素晴らしいワインを楽しくテイスティング、特にサプライズワインの1959年!のアンジュ!甘味豊かで、とてもうまく熟成された素晴らしい味わいでとっても満足。これほどのワインは人生長くとも何度会えるかわからないレベルのワインでした。
今週は、このロワールワインセミナーの話題をお伝えします!
レストランアイでヴァレンタイン・ディナー3 “レストランアイ”でのヴァレンタイン・ディナーのお話の続き。最初から最後まで文句のつけようのない美味しさ、そしてその素材の種類や扱いの良さなど、いつもながら驚きと感動を与えてくれます。料理だけでなく、居心地の良さはお店のスタッフの色々な努力の上に成り立っているのだと想像でき、私もお客様に驚きと感動を味わっていただけるようなソムリエになりたいと思います。今回も良い雰囲気の中で楽しめた本当に素敵なディナーでした。
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お店にて私がセレクトしたワイン01 言わずと知れたシャトー・マルゴーのセカンドのパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーです。最近では高価になり、私がソムリエになった頃にファーストのシャトー・マルゴーが買えるような価格になってしまいました。色合いは、輝く濃いルビーカラー。香りは、ミュールやミルティーユのコンフィの香り。甘苦系スパイスの香りやヴァニラの香り。複雑性よりもパワフルさを感じます。味わいは、穏やかな酸味とすでにシルキーなタンニン、苦味もあります。広がりと深さもしっかり感じます。後味には程よい苦味と渋味が長く続きます。最初からシャトー・マルゴーですと出されたら信じるかもしれないハイレベルな味わいでした。
レストランアイでヴァレンタイン・ディナー2 ヴァレンタインデーは(当日は仕事だったので翌日ですが・・・)、素敵な“レストランアイ”でヴァレンタイン・ディナーを楽しんできました。メニューは、
アミューズ
小笠原島トマトのデグリネゾン
前菜
帆立のミキュイと菜の花のクロッカン
浅利と菜種のヴィネグレットソース
魚
真鱈 黒オリーブのクルート
ひよこ豆のピュレ 玉葱のソース
肉
蝦夷鹿のロースト 杜松の実風味のソース
デザート
ムース・オ・ショコラ キャラメルのアイスクリーム
食後酒
ホットチョコレートカクテル
魚の前に
黒トリュフと吉美園アローカナ卵のスクランブルエッグ
とデザートの前にフロマージュを追加していただきました。to be continued
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シャンパーニュの後にもう少し飲みたくなり、グラスワインにしようかと思いましたが、フロマージュもお願いしたのでもう1本追加することにしました。その2本目は、黒トリュフのスクランブルエッグとのマリアージュが良いというシェフソムリエの石田博さんのお勧めに従い、珍しくイタリア・ピエモンテ州のネッビオーロを使ったバルバレスコです。色合いは、輝く落ち着いたルビーカラー。香りは、フレーズやフランボワーズのコンフィの香り。ドライハーブの香りやほのかにヴァニラの香り。味わいは、穏やかな酸味とシルキーなタンニン、わずかな苦味もあります。重すぎず軽すぎず広がりがあり深さも感じます。後味には穏やかな酸味と苦味が長く続きます。蝦夷鹿とフロマージュとのマリアージュがとても素晴らしく感じられました。
レストランアイでヴァレンタイン・ディナー1 ヴァレンタインデーは、お仕事だったので翌日、いつもの“レストランアイ”でヴァレンタイン・ディナーを楽しんできました。いつものショープレートにすでにシャンパーニュグラスがセットしてあり、どんどんテンションが上がっていきます!今回は、“私が飲んだことのないシャンパーニュをお願いします”なんていう無謀なお願いをしておきました。で、期待がふくらむシャンパーニュはアムール・ド・ドゥーツの最新ヴィンテージの2003年!ヴァレンタインデーとアムールで“そうきたかぁ!”と思わず叫んでしまう最高のセレクト!ソムリエ世界3位の石田博さんにサービスしていただいて光栄なシャンパーニュでした。to be continued
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2000年と2002年ヴィンテージは2011年の誕生日に飲みましたが2003年は初めてのアムール・ド・ドゥーツ。評価の高いメゾンのプレスティージュで、プラックの細工(フランスの彫金師パスカル・モラビト氏デザインのシャンパーニュのプラック(王冠)には、“永遠の絆”を表すダイヤモンドを模したラウンドブリリアントカットのクリスタルが嵌め込まれています)といい、存在感のあるシャンパーニュです。色合いは、ゴールドカラーで、泡立ちは穏やかで長く続きます。香りは、パンプルムースやオランジュのフレッシュな果汁の香り、わずかに甘苦系スパイスの香りとミネラルの香り、華やかさを感じます。味わいは、爽やかな酸味と穏やかな酸味、わずかに苦味とドサージュの上品な甘味が深さと広がりを演出しています。ブラン・ド・ブランのエレガントな味わいがヴァレンタインデーにピッタリ、こんな素敵なシチュエーションで飲めるのはとっても幸せでした!
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