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アルザス地方では、品種の名前がそのままワイン名になることが多く、造り手や畑名で判断する必要があります。まぁ、グランクリュの畑名を全て覚えている必要はありませんが、品種や造り手の個性を知って選ぶのが美味しいワインを選ぶ手助けになると思います。
今回は、造り手よりも品種とグランクリュ表示で選んでみました。色合いは、オレンジ色系のイエローカラー。香りは、よく熟したアプリコットやシロップ漬けの黄桃のような香り、コリアンダーシードや白胡椒のようなスパイスの香り、ミネラルの香りなど濃厚な香りが豊富。味わいは、穏やかな酸味と爽やかな酸味、ほのかな甘味があり、柔らかな苦味が余韻として残ります。広がりに奥行き、ボリューム感もしっかりとあり、とても快適な味わい。少し冷やし気味に飲み始め、少し温度が上がった状態も楽しんでみたい白ワインでした。
ブルゴーニュ地方コート・ドールの赤ワイン、ジュブレシャンベルタンのコミューンに属する7グランクリュの一つ。クロード・デュガはルロワなどのネゴシアンにワインを売ってたが、近年になって自社のワインとして売り出すように、シャルムシャンベルタンは年間100ケースと生産量も少なく希少価値さえもある。
ピノノワール100%で造られる、豊かで複雑な味わい、重量感のあるボディ。色合いは、わずかにオレンジ色が見え始めた濃いめのガーネットカラー。香りは、よく熟したミュールやミルティーユの豊かな香り、ヴァニラなどの樽の香り、わずかに腐葉土のような香り、濃厚なアロマ。味わいは、熟成し始めているものの果実味が豊かで、穏やかな酸味、柔らかな渋味、ほどよい苦味、甘味のような旨味もありレベルの高いバランスの良さ。重厚で広がりや奥行もある飲み応えのある魅力的な赤ワインでした。
ブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌの白ワイン、グランクリュで有名なのは南のモンラッシェ、そして北のコルトンシャルルマーニュ。同じシャルドネを使用し、重厚な白ワインを造り出しています。私は個人的にはコルトンシャルルマーニュの方が好みに合うような気がしますが・・・
前回のムルソーと同じくシャルドネ100%で造られるコルトンシャルルマーニュは、南向き斜面のシャイヨと呼ばれる石灰質土壌で葡萄を育てています。色合いは、わずかにオレンジ色が見え始めたイエローカラー。香りは、醗酵バターやヴァニラの香り、よく熟したアプリコットや黄桃のような香り、ミネラルの香りもあり濃厚なニュアンス。味わいは、穏やかな酸味が支配的、柔らかな苦味がしっかり、甘味のような旨味が強く、重厚で広がりや奥行がしっかりあります。熟成も手伝って穏やかながら深い味わいが、魅力的な白ワインでした。
ブルゴーニュ地方は、まるで戦国時代の日本のように、多くの著名な造り手がひしめいています。私は、織田信長はDRC、豊臣秀吉はアンリ・ジャイエ、徳川家康はルロワに例えてみたいですね。土地の利を生かした栽培方法や品種で様々なワインを生みだしています。このコントラフォンも素晴らしい造り手、さしずめ前田利家と言ったところでしょうか・・・
シャルドネ100%で造られるムルソーは、バターやクロワッサンの香りがすると言われるように、濃厚な香りでファンを魅了しています。色合いは、わずかにオレンジ色が見え始めたイエローカラー。香りは、よく熟した黄桃やドライなアプリコットのような香り、醗酵バターやヴァニラの香り、濃厚な香りが印象的。味わいは、穏やかな酸味が支配的、旨味が強く、柔らかい苦味がほどよく余韻になり、とても快適な味わい。広がりや奥行もしっかりあるので、重厚な味わいは特筆すべき出来栄えです。少し冷やして酸味を楽しんだ後、どんどん盛り上がっていく重厚さを楽しんでみたい白ワインでした。
ソムリエと言う職業柄、ワインの造り手と会う機会が多く、可能な状況であればサインをいただいています。できるだけエチケットにしていただいて、画像として残せるようにしていますが、たまにはガラスの部分だったりして、瓶の保存は場所を取りますからね・・・
このシャンパーニュは、女性の為に造られたと言われています。女性の為って?ちょっと不思議な気もしますね。グランクリュのシュイィ村のシャルドネ90%、後は赤のリザーヴワイン。だとすると一応ブラン・ド・ブランだけどロゼシャンパーニュ(リザーヴワインには色の指定がない)と言うなんとも微妙なカテゴリー。色合いは、煉瓦色っぽさの見え始めたオレンジカラー、泡立ちは穏やかで長く続きます。香りは、オランジュのコンフィやドライなパンプルムースのようなフルーツの香り、わずかにミルティーユのような赤い果実のニュアンスもあります。味わいは、果実味が豊か、フレッシュな酸味と穏やかな酸味があり、苦味や渋味もあり、わずかなドサージュで広がりも感じます。後味には柔らかな苦味が長く続きます。全体的に小さな花束のような華やかさ、まとめ上げられた感じ、単体で楽しむのが良さそうなシャンパーニュでした。でも、何処が女性の為なのかしら・・・?
試飲会は重なることが多く、一日に2社3社と参加することもあります。別の日にやってほしいとは思うのですが、そうもいかない事情があるようです。今回は、私が好きなインポーターの試飲会、レコルタン・マニュピランのシャンパーニュを多く輸入しているヌーベルセレクション。このインポーターの試飲会は必ず出席するようにしています。仕事よりも私的興味が勝り、とっても楽しめる試飲会です。ざっとスティルワインを見た後、じっくりとシャンパーニュの試飲(飲酒?)をして、勉強して(ほろ酔い気分になって)引き上げます。今回も楽しかった!
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先日、私が信頼するインポーターの一つ“ヴィノラム”の試飲会に行きました。シャンパーニュ、ロワール、ボルドー、ブルゴーニュとフランスの名醸地の質の高い造り手ばかりと契約しているので、試飲会もハイレベルなワインを学習することができます。特に今回は、ロワールの奇才と言われる“フレデリック・ブロシェ”氏が、来日しセミナーも行うということで盛況でした。このような勉強の機会があることはとっても幸せです!
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京都の“くりた”でシャンパーニュを楽しんだ後は、少しだけ日本酒をいただきました。日本料理と日本酒のマリアージュは、ワインとのマリアージュよりも合わせやすくしっくりくることは確かです。
“蒼空”この造り手の藤岡酒造は、一度廃業した酒蔵を復興して今に至ります。京都伏見の井戸水を使い、仕込みタンクが4本しかない小さな酒蔵で純米酒だけを造っています。美山錦100%、精米歩合60%、アルコール度数16%。色合いは、淡いイエローカラー。香りは、爽やかな吟醸香がとても豊か。ほのかにカサブランカなどの白い花の香り、白桃などの果実の香りもあります。味わいは、甘味と苦味、力強さがありながらしなやかさも持ち合わせています。優しくまろやかな口当たりと余韻の長さが素晴らしく、日本料理には最適な味わいでした。
京都ホテルオークラでの朝、目覚めのシャンパーニュは、とっても気分が良いものです。今回は、雪で白くなった西山や、早朝の京都の街並みを眺めながら・・・ 旅の醍醐味と言ったら良いでしょうか?
グランクリュのオジェ村で、シャンパーニュ最古級の樹齢75年以上の葡萄の樹から収穫、100%シャルドネで造られています。息子の名前“ルイ”と名付けられた年間720本のみの最高級キュヴェ。色合いは、濃いめのイエローカラーで、泡立ちは穏やかに長く続く。香りは、パンプルムースやシトロンのピールの香り、ドライなアプリコットの香り、わずかにパンドミの香り、ミネラルの香りも感じられる。味わいは、果実味が豊か、穏やかな酸味がしっかりとあり、苦味もあり、広がりも十分。ドサージュはされていなく、甘味はほとんど感じられません。後味には柔らかな苦味が長く続きます。全体的には穏やかなニュアンスで、単体でも楽しめるようなシャンパーニュでした。朝シャンには少しボリュームがありましたが、この味わいは一日の始まりに落ち着きを与えてくれました。
京都の東寺からいただいてきた蓮の種を育てようと思い、4月3日にベランダでビオトープを始めました。大きめのコンテナに水を張り、水耕用の土に植え付けた蓮の苗を容器ごと沈め、蚊などの退治用にメダカを入れ、メダカの為の水草を入れ、水草の掃除用に沼海老を入れました。これでビオトープとして完結? 早く花が咲かないかなぁと思ていたところ・・・
メダカが水草に卵を産んだので、別の容器に隔離(親メダカが卵や稚魚を食べてしまうそうなので)。5月5日にその卵が孵りました!朝は1匹だったのに、お昼頃には4匹、そんなものかなぁ?と思っていたら・・・ DVDでドラマを30分くらい見ていた間にいっぱい孵って数えられない位(後日数えたら72匹)に! 嬉しいやら困まるやら・・・(全部育つと多過ぎて飼えなくなるよぉ) さて、私のビオトープはどうなってしまうのでしょう?
グラパラリーフと言う名前の野菜をご存知でしょうか? 学名“グラプトペタルム・パラグアエンセ”、メキシコ原産の多肉植物を食用に品種改良したものだそうで、最近ではスーパーの店先でも見られるようになってきました。去年の今頃、買ってきたのに食べ忘れていたこのグラパラリーフをよく見ると、葉の付け根の部分から小さな芽と細い根が出ていたので、空いていた鉢に植えてみました。その後ほとんど管理もしていないのにグングン成長し、秋には収穫して食べることができました。冬の間も枯れずに、今年になって花が咲きました。まぁ、地味な花ですがそれはそれで嬉しいですよね!
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私のマンションの大きめのベランダでは、基本的に食べられるものばかりを栽培しています(例外はシクラメンと鬼灯)。大きなプランターで育てている月桂樹の根元には、金柑、酢橘、レモン、グレープフルーツの種から発芽した木が大きくなっています。いずれ大きくなって実が生るのを楽しみにしています。ところが、この季節になるとアゲハとクロアゲハが、いつのまにやら柑橘類の葉に卵を産んでいきます。最初は“まぁいいか”と放置しておいたら、多くの幼虫が育ち始めて柑橘類の葉が片っ端から食べ、丸坊主になった木まであって困っています・・・ その為、アゲハさんとクロアゲハさんにはご来園をご遠慮いただいております。お願いだから卵を産みに来ないで!
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冬の京都編最終回 ゆっくりできた冬の京都もあとは帰るだけ・・・ 帰る時はいつでも寂しくなります。最後に私のソムリエの原点であるワインショップに寄って、38年お付き合いをしている“ワイングロッサリー”の会長さん(38年前に 進物用のウイスキーを買いに 初めてお店に行った時に応対していただきました)と記念撮影をして、ジェイアール京都伊勢丹で、豪華な辻留のお弁当を買って、リムジンバスで伊丹空港へ。夜景を見ながら、色々楽しかったことや美味しかったことを思いだしているうちに羽田に到着、楽しかった今回の京都の旅もこれでお終いです。また幸せな想い出がいっぱいできました。
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冬の京都編11 ホテルの近くをぶらぶらした後は、大きなネタで有名ないつもの“魚心”へ! 季節ごとに替わっていく旬の魚が大きなネタで楽しめるお店、今回は“第2弾 冬の旨いもん市”として、冬に旬の魚介が楽しめました(画像はとらふぐ)。京都へ行ったらはずせないお店の一つです。今回も美味しかった! to be continued
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冬の京都編10 ホテルから高瀬川沿いを南へしばらく歩くと四条通に出ます。その角にある聖護院八ッ橋総本店の“nikiniki”、新感覚の生八つ橋のお店。定番のタイプとは別に、季節ごとに2種類、生八つ橋でできたとっても可愛い季節の生菓子を売っています。前回は祇園祭の頃だったので鉾など祇園祭っぽいものでしたが、今回はヴァレンタインデーが近かったのでチョコレートにちなんだ形の物と“じゃらん”とコラボレーションした“にゃらん”があり、3種類とも買ってしまいました。こんな生八つ橋も良いですね! to be continued
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